食欲中枢のコントロール

 

ダイエットの一番の敵は言うまでもなく「食欲」でしょう。そこで、食欲中枢をコントロールすることが重要になってきます。

 

脳内の視床下部には2つの食欲中枢が存在しています。1つは満腹中枢といわれる視床下部腹内側核で、もう一つは摂食中枢といわれる外側視床下野です。満腹中枢が刺激されれば「ああもう満腹で食べたくない」という状態になりますが、摂食中枢が刺激されると「空腹で何か食べたい」という気持ちになります。

 

この両者にうまく働きかけて、食べる量を減らす医薬品もあります。これは厚労省認可品のマジンドール(商品名サノレックス)がよく知られているもので、高度肥満症に対しての健康保険適応品です。

 

栄養過剰が蔓延している日本で、こうした食欲抑制剤によるダイエットが推進されるべきかについては疑問点もあります。ダイエット指導におけるマジンドールの積極利用に関してはいいと思いますが、できれば一般的な食事での対策で解決したいところです。

 

その点では、前項のように、高たんぱく質の食材で、空腹感を減らすのは、いい方法だと思います。昼間の空腹感なら、全く何も食べないで空腹を我慢するよりは、ローカロリーのあめ玉1コを舐めるだけでも随分緩和されます。

 

現在食べている食事を5回に分けるのも効果があります。3度の食事で食べるのと同じ量を5回にするだけで、胃も小さくなります。